この記事は推理小説「どちらかが彼女を殺した」をこれから読もうか考えている方に向けた作品紹介＆感想です。
読みたくなるような要素を詰め込みます(笑)
ひとりでも多くの人に読んでもらい、東野圭吾作品の面白さを知ってもらいたいよ！
・犯人を推理したい方
・推理小説をたくさん読んでいる方
作品を楽しむポイント
この物語の最大の特徴は、犯人が最後まで明記されていないことです。
本書には刑事・加賀の言動によるヒントが散りばめられているので、それを手掛かりに犯人を導くことができるようになっています。
ヒントから閃き、謎が解ける瞬間は快感ですよ！
ちなみに犯人が分からない、モヤモヤする、という方はネットで考察している方が多くいらっしゃるのでそちらを参考にすれば大丈夫ですよ。
本作は加賀恭一郎シリーズの第3作目です。
本書のみ読んでもストーリーに支障はありませんが、第1作目から順に読むと加賀さんがどんな人物なのかを楽しめます。
第1作目の著書は【読書検討向け】東野圭吾「卒業」あらすじ＆感想 友人の死の謎は？茶道の中に仕掛けられたトリックとは？で紹介しています。
加賀シリーズ好きの私としては1作目から読むことをおすすめしますが、特にこだわりがない方は読みたいものを読むのが一番いいと思います！
あらすじ
最愛の妹の死は、自殺の偽装を施された他殺。
第一発見者の兄であり警察官の和泉康正は犯人への復讐に燃えます。
自らの手で犯人を暴き、裁きをくだそうと考え、現場の他殺を臭わせる物証を隠蔽工作して警察を欺きます。
しかし刑事・加賀恭一郎だけはこの自殺に疑いを持ちます。
他殺を悟られたくないが警察の捜査情報がほしい康正。
犯人と康正の二重の工作を鋭い視点から見抜いていく加賀。
両者の頭脳合戦による情報の駆け引きが見所です！
そして2人の容疑者が浮上するも、康正は決定打にかけ犯人を特定できません。
さらに2人の容疑者の告白は二転三転。
妹は殺された？
自殺した？
妹の死の前に何があった？
本当の真相は？
犯人は？
犯人は・・・・・書かれてないんです！！！！
こんなの熟読して犯人を突き止めなきゃ気が済まない！
もう一度言いますが、ヒントから閃き、謎が解ける瞬間は快感ですよ！
「どちらかが彼女を殺した」ぜひ読んでみてください！
感想
事件の真相が気になり、一気に読むことができました。
だた、犯人が全く分からないので、とても歯痒い思いをしました。
ラスト、容疑者の供述が二転三転と目まぐるしい展開は真相が気になりながらも楽しむことができました。
犯人が気になる方はぜひ読んで推理してみてください！
謎を解く面白さを実感できますよ！
あと、個人的に感慨深く感じたのは最後のシーンです。
康正が復讐心から解放された時の「どちらかが彼女を殺した、それさえ分かっていれば良かったのかもしれない」という言葉には最愛の妹の信じ難い一面を知ってしまった兄の虚しさを感じます。
こんな登場人物の心情にフォーカスしたドラマチックな部分も東野圭吾小説の魅力の一つですよ！
ちなみに、加賀恭一郎シリーズ第4作目の著書はこちらです→【読書検討向け】東野圭吾「悪意」あらすじ＆感想 きっとあなたも騙される！衝撃のどんでん返しストーリー
第4作目「悪意」は本書とは打って変わって犯人は序盤で判明し、動機を追及していくストーリーになります。
第4作目も東野圭吾さんの仕掛けにあっと驚かされますので、ぜひ読んでほしいですね。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。
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